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【コラム】真のゴールデングラブは?各ポジション、守備成績のよかった選手は誰?

【コラム】真のゴールデングラブは?各ポジション、守備成績のよかった選手は誰?

毎年シーズン終了後に発表されるゴールデングラブ賞。文字通り、守備が優秀な選手を、プロ野球記者による投票を行い、得票数の多かった選手を受賞としている。ゴールデングラブ賞に輝く選手は、通常守備が上手い選手と評される。

しかし、プロ野球のコアなファンからすると、「?」がつく選手が受賞していることも少なくはない。首位打者や最優秀防御率などの主要タイトルとは異なり、そこに絶対的な数字は存在せず、あくまで記者の投票によって選出している。そのため、記者による印象票によるところも大きく、プレーが派手な選手や、出場試合が多く、打撃成績のよかった選手が選出されるケースもある。

そこで、本来の守備成績によってゴールデングラブ賞を選出した場合、実際どうなるだろうか?検証してみた。守備評価の基準は、単純にUZRの数値が高い選手を選出している。

画像引用元:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/2015/06/01/post_565/

UZRとは?

UZRとは、アルティメット・ゾーン・レーティングの略。意味としては、

リーグにおける同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだか

を表している。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A1%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

守備力を測る項目としては、他にDRS(守備防御点)もあるが、ここではUZRで測ることにする。

基準としては、0が平均、+5だと平均以上、+10は優秀、+15はゴールデングラブにふさわしい成績となる。

実際のゴールデングラブ賞はこの選手

実際に、昨季ゴールデングラブ賞を受賞した選手は下記の通り。

セ・リーグ

投手:前田健太(広島)
捕手:中村悠平(ヤクルト)
一塁:畠山和洋(ヤクルト)
二塁:菊池涼介(広島)
三塁:川端慎吾(ヤクルト)
遊撃:鳥谷敬(阪神)
外野:福留孝介(阪神)
   丸佳浩(広島)
   大島洋平(中日)

パ・リーグ

投手:涌井秀章(ロッテ)
捕手:炭谷銀仁朗(西武)
一塁:中田翔(日本ハム)
二塁:クルーズ(ロッテ)
三塁:松田宣浩(ソフトバンク)
遊撃:今宮健太(ソフトバンク)
外野:柳田悠岐(ソフトバンク)
   秋山翔吾(西武)
   清田育宏(ロッテ)

UZR基準のゴールデングラブは

では、各ポジションで、UZR基準でゴールデングラブ賞を選出すると下記の通りとなった。パ・リーグの外野は、栗山と陽が同数値だったが、栗山のほうが出場試合が多かったため、栗山を受賞とした。

セ・リーグ

投手:能見篤史(阪神・UZR+1.3)
捕手:中村悠平(ヤクルト・UZR+3.6)
一塁:畠山和洋(ヤクルト・UZR+5.7)
二塁:菊池涼介(広島・UZR+16.9)
三塁:今成亮太(阪神・UZR+7.7)
遊撃:坂本勇人(巨人・UZR+32.5)
外野:梶谷隆幸(DeNA・UZR+11.0)
   平田良介(中日・UZR+8.6)
   大島洋平(中日・UZR+11.3)

パ・リーグ

投手:スタンリッジ(ソフトバンク・UZR+0.7)
捕手:炭谷銀仁朗(西武・UZR+5.2)
一塁:中田翔(日本ハム・UZR+5.6)
二塁:浅村栄斗(西武・UZR+3.1)
三塁:松田宣浩(ソフトバンク・UZR+20.2)
遊撃:安達了一(オリックス・UZR+27.0)
外野:西川遥輝(日本ハム・UZR+10.1)
   秋山翔吾(西武・UZR+11.7)
   栗山巧(西武・UZR+4.2)

実際のゴールデングラブ賞との差は?

実際にゴールデングラブ賞を獲得した選手と、異なる結果となった選手は下記の通り。()内に、実際の受賞選手を入れている。

セ・リーグ

投手:能見篤史(前田健太)
三塁:今成亮太(川端慎吾)
遊撃:坂本勇人(鳥谷敬)
外野:梶谷隆幸、平田良介(福留孝介、丸佳浩)

パ・リーグ

投手:スタンリッジ(涌井秀章)
二塁:浅村栄斗(クルーズ)
遊撃:安達了一(今宮健太)
外野:西川遥輝、栗山巧(柳田悠岐、清田育宏)

両リーグとも、内野・外野に違いがあり、記者が実際に取材や観戦を通して投じた票との違いが出てくる。

中でも、坂本勇人の数値は驚異的。セカンドこそ、ゴールデングラブ賞受賞通り菊池が高い数値を残していたが、片岡もそれに次ぐ+16.2の成績を残しており、巨人の二遊間がいかに固いかがわかる。

平田も、外見から守備や走塁はそこまで上手くないと見られがちだが、守備成績は高く、走塁技術も高い。大島と併せて、中日の外野の固い守備陣を形成している。

パ・リーグは安達の数値が、坂本には及ばないもののかなり高い。どうしても地味で、守備が派手な今宮に獲られがちだが、守備能力はかなり高いことがわかる。

実際にゴールデングラブ賞をとった選手のUZR

実際にゴールデングラブをとったものの、UZR基準では選出外となった選手の成績は下記の通り。

前田健太:+1.2
川端慎吾:-6.8
鳥谷敬 :-18.9
福留孝介:+3.1
丸佳浩 :+0.4

涌井秀章:+0.7
クルーズ:-3.9
今宮健太:+7.7
柳田悠岐:-7.6
清田育宏:-3.7

実際にゴールデングラブ賞を獲得している選手でも、意外にマイナスの数値の選手は多い。特に、常連の鳥谷敬は、昨シーズンは極端に悪く、両リーグ併せてもワーストの成績。坂本はゴールデングラブ賞の受賞経験がなく、昨季くらいは坂本がとってもよかったのに・・・と思ってしまう成績だった。

他にも、見た目こそ派手だが、クルーズは実際にはマイナス。今宮も、+7.7と、優秀な成績ではあるものの、安達には及ばなかった。

選ばれなかったものの、意外な選手

今回名前は出なかったものの、意外にUZRが高い、もしくは低かった選手を紹介する。

山田哲人+13.7

どうしてもトリプルスリーの話題が先行する山田。しかし、守備能力も高く、菊池・片岡に次ぐ成績だった。

中村剛也+9.1

松田には及ばないものの、おかわりも高い数値を記録。バッティングばかり目立っているわけではない。

長野久義-6.0
糸井嘉男-6.7

守備が良い印象の強い2人であるが、昨季は共にマイナス。どちらもケガで成績を落としており、その影響か。

以上、UZR基準のゴールデングラブ賞を紹介した。こうしてみると、実際の印象と、数値で表したものとでは異なっていることがわかる。UZRも決して完璧な指標ではないものの、実際と比較してみると、また面白い結果になるものである。

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